いちばんに、シチリア島が思い浮かんだ。
イタリアの、地中海最大の美しい島。
旅行会社で添乗員をしていた友人が、
一番よかった場所にシチリア島をあげていた。
あらゆる海外の観光地をみた友人が言うのだから、よほど素敵な所なんだろうと、
「行きたい場所リスト」にいれた。
そういえば、今までどんな国に行ったかなぁと思い浮かべてみた。
私は、2度の留学を含め、これまで11回海外に行った。
初海外、初飛行機は、中学2年で家族で行ったハワイ。
そんな記念すべき旅行なのに、覚えていることは、お土産で買ったハワイアンなんとかのマカダミアナッツチョコレートだ。
なぜなら、みんなに配ったこのチョコレート、帰国後に日本中のコンビニやスーパーで普通に売っていることに気づいたらからである。
ガッカリだ。今でもコンビニで見かけるたびに思い出す。
2回目の海外旅行は、高校2年生のとき。
修学旅行で、またハワイだった。
彼氏とハワイの海辺を歩いたり、かなり青春だった。
でも一番印象にあるのは、
船でひかれるバナナボートに乗るアクティビティで、死ぬ思いをしたことだ。
遠心力で海に吹っ飛ばされる時(たぶんこれが醍醐味)、わたしの肩が外れた。
肩が外れたまま海に沈んでいくわたし。
後にも先にも、本気で死を覚悟したのはこれだけだ。
助けにきた水上バイクに乗ったおっちゃんは笑いながら引き上げてくれたけど、思春期でぷっくり太った、かつ水分を含んだ片腕しか使えない私を上げるのは大変そうだった。
他にも、同期と行った韓国では、
鈍行に乗るつもりが特急に乗ってしまった。
窓からの景色がどんどん寂しく、田舎というか、もはや何も無くなっていき、このまま北朝鮮に運ばれるのではないかと緊張が走った。
そんなわけもなく着いた先は、ヨン様の聖地とかで、人がかなり居てホッとした。
直近では、ニューヨークのタイムズスクエアで年を越した。
あれは場所取りが命で、前の日の朝から陣取る。それでも世界中からこのために来た人々でぎゅうぎゅう。つまりトイレに行けない。
だからみんな、オムツを履く。
赤ちゃんぶりのオムツだ。
私は幸い(?)オムツは使わなかったけど、一緒に行った4人はどうだったんだろう。オムツに出そうとしても案外出せないものだ。
旅行のことを思い出してみると、
楽しかったことや綺麗な景色よりまず出てくるのが、ハプニングだった。
結局ハプニングが一番鮮明で、今でも笑える。
だから旅行先でのハプニングは、ラッキー案件なんだな。
私みたいな、計画性があり完璧主義な人間にとっては、この視点は覚えておきたい…
ベトナムのとあるお店に書いてあった言葉
【完璧よりユニークでいよう】
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